なごり雪

teisan

2009年03月23日 16:20

今度はね、徳永英明の『なごり雪』を聞きながら、書いております。気持ちよい♪
『なごり雪』を聞くと、前川先生のことをふと思い出してしまいました。だって、これは彼の大好きな歌なんですから。しかも、その中にあるロマンチックなラブストーリーがあります。

前川先生の小学一年生の時、同級生の山田さんが好きになった。自分の家は山田さんの家が全然違った方向なのに、わざわざ山田さんを家まで送ってから、自分の家に帰った。(笑)そして、山田さんはピアノが好きです。前川先生が山田さんのそばに座ってピアノを聞いたこともあります。そんなとき、前川先生が彼女を見つめていて、「ああ、可愛いね」と心底から感動しました。
ようやく、前川先生が自分の気持ちが打ち明けようと決めました。
前川:僕は名前に「や」がある女の子が好きだ。
山田:山口?
前川:違う。
山田:山下?
前川:違う。
山田:山本?
前川:違う、違う。
山田さんはわかるようになった。自分の鼻を指して:「山田?」
前川先生は「そうそう~~」と笑いだしてしまった。

あと、二年生から、ばらばらになった。しかも、大きくなって、恥ずかしくなりました。会っても会釈しかなかった。そのままに小学校卒、中学校に入って、前川先生が何度もラブレーターを彼女に書いたが、返信してくれなかった。そうして、中学校が終わる。
ようやく同じ高校同じクラスに入った。あるクラス全体で山に一泊旅に行きました。遊びみたいな活動をしました。男の子はくじを引いて、その番号に相応した女の子と一緒に夜の山にデートすることになっています。前川さんは「八」を引いた。「あ、私。」とあるささやかな声が言った。前川が驚きました――あ、山田さんだ!!
それで、真っ黒な山で、二人が歩き出しました。
初めは、誰も言わなかった。
前川が言い始めた。
前川:小学校の時、いつもあなたの家に遊びに行ったこと、まだ覚えてる?
山田:はい。
前川:僕があなたのそばに座って、あなたのピアノを聞いたこと、まだ覚えてる?
山田:はい。もちろん。
前川:で、あのー、僕が初めてあなたに気持ちを打ち明けたこと、まだ覚えてる?
すると、山田さんが前川さんの目を見て、すぐ笑い出しました。「うん、よく覚えていますよ。」と。
そして、二人は楽しく子供の頃のことをしゃべりはじめました。
残念ながら、あの時、山田さんはもう彼氏がいる。
それから、二人はそれぞれの大学に入って、それぞれの専攻を勉強して、それぞれの仕事をし始めた。あまり連絡しませんでした。
ある日、前川先生勤めている会社に新しい社員が来た。それは、山田さんです。
彼女は美人になって、とてもきれいです。あの時、彼氏と別れたばかりなのです。
でも、前川先生が大学時代からの彼女と付き合っていた。…

それから、何年も経って、同窓会の時、山田さんとまた会えました。それから、山田さんが結婚したという。今は二人の子供の母親です。

これは、前川先生の初恋です。
最後の授業で、教えてくれた初恋のストーリーです。
前川先生はこう言った。「彼女は依然としてきれいです。もう中年になったんですけど。私が依然として彼女を愛している。でも、今はもう遅い。彼女を見るたびに、あ、あの時、もっと頑張ればいいのに、と思ってならない。悔しい」と。
それはいつまでも忘れられなく、永遠に美しい思い出です。
今、前川先生は一人暮らしです。上海で。

このストーリーを知らなかったとき、前川先生が私たちに「なごり雪」を教えたのはあまり好きじゃない。なぜそんなありふれたうた何遍も教えたの?と嫌になったんだ。
今、この歌が好きになった。ストーリーがある歌は最高だ、と思う。

前川先生は今うちの学校に勤めています。でも、私たちを教えなくなった。だから、会える機会もほとんどない。残念。

いつも、思い出に耽るのはかわいそうに見えるかも。でも、本人として、つらくても幸せだと思っているかもしない。

因みに、私もとても美しい思い出があります。高校時代に好きな男の子はもう同じく結婚しました。彼は娘の写真までも見せてくれた。…もちろん、私は彼のことを思いながら一生一人暮らしをするというのがいやだ。それから、思い出から飛び出したいんです。
(ps。夏川りみさんの「なごり雪」も好き。)

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